こんなに映画館で号泣したのは初めてでした。
Trailerを見たときからずっと気になってた《29歳問題》
大きい映画館では上映されないけど私のお気に入り(になった)小さい映画館で一人で鑑賞。
中盤〜後半にかけて涙が止まらない止まらない。
普段パンフレットとか買わないんだけどこれは買った。迷わず買った。
主人公の女性はあと数ヶ月で30歳になるキャリアウーマン。仕事も昇進して、長年の恋人もいて順風満帆のように思えたけどだんだんとその積み上げてきたものが崩れ落ちていく。
女性は30歳が何か節目のようにとらえられていて、早く結婚しないの?と周りには言われ、仕事も寝る間も惜しんで働く日々。
映画が始まった序盤のほうで、主人公のクリスティがバスの中で昔の学校の先生とばったり出くわすんだけど、その時その先生が言った言葉が
「もうすぐ30?結婚はまだ?女は歳をとっていくと同時に需要も下がるんだからね〜」
ああ、やっぱりどの国にもこういう事を言ってくる人っているんだな〜って思った。
(この映画は香港映画)
それからこれは会社の上司だったかな?が言ってたのが
「女は成功するのが難しい」
(でもクリスティが働いてる化粧品会社の社長は女性なの!)
今の時代 30歳だとか、女性だからとか関係ないのにな〜。
クリスティの他にもう一人の女性が登場するんだけど、クリスティと全く逆のタイプのティンロ。
ティンロは本当に自分の好きなように生きている感じ。
ちょっとオタクな感じで、毎日をすごくハッピーに生きている女の子。
辛いことがあっても持ち前の笑顔で乗り切ってる。
恋人もいないし友達も少ないようなのにクリスティより生き生きしてるの。
二人は誕生日が同じで年齢も一緒なのにどうしてこうも対象的なんだろう。
クリスティの生活は一見キラキラしていて誰もが羨むような生活、、のように見えるけど蓋を開けてみたら全然そんなことない。
結局は周りを気にしすぎちゃって本当の自分を失ってる感じ。
30という数字に縛られて、ステレオタイプの生き方からそれることを恐れてるの。
私もどっちかっていうとクリスティ側の人間で、頭では"周りなんて気にせずに自分の思うままでいいんだよ”って言ってるのに、心のどこかではやっぱり周りを気にしちゃってたり。
でもね、ティンロの生き方を見てたらハッとしたの。本当に。
これからの人生、死ぬまでのカウントダウンなの。
辛いことがあっても、くよくよしてる時間なんてないの。
もっと自分の人生、自分らしくハッピーに過ごさなきゃって。
もっと親孝行しよう。いつも支えてくれる友達を大切にしよう。恋人には愛してるってちゃんと伝えよう。変な話、もしかしたら明日死んじゃうかもしれないんだから。
この映画の監督がね、インタビューで言ってたのが
「毎日の暮らしや生活の中でも問題は起こりますが、前へひたすらに進んでいくことが大事なのです。」
クリスティのような生き方をしてても、ティンロのような生き方をしててもいい。
大切なのは自分自身とちゃんと向き合って、いろんな事が日々起こるけど前向きに前進していこう!ってこと!
Trailer貼っておきます。
0コメント